MENU

英語の資格は意味ない?その理由を資格ごとに徹底解説

単刀直入に言います。

英語の資格を取る意味はないです。

これは、約8年間英語を学習し続けてきてわかった私なりの英語のとらえ方です。

ただし、誤解しないでいただきたいことがあります。それはある特定の目的があれば、英語の資格を取る意味はあるということです。

私は、大学時代にTOEICを受験して900点を取りました。しかし、この資格が役に立ったかといわれると、正直役に立ってませんし、意味がないと思ってます。

これは、私のこれまでの人生においては意味がないということであり、皆さんの人生設計上では役に立つ可能性があります。

さて、それでは英語の資格の意味がないと言われる理由やどんな場合に英語の資格が役に立つのか、意味を持つのかを各英語の資格ごとに紹介していきますね!

目次

TOEICの資格を取っても意味がない?

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由①:英会話ができるわけではない

TOEICは990点満点の試験であり、一般的に700点以上が高得点とされています。就職や転職の際にも、多くの場合、TOEIC700点以上が求められることがあります。そのため、多くの受験者はまずTOEIC700点を目指します。

ただし、TOEICで高得点を取っているからと言って、必ずしも英会話が得意とは限りません。なぜなら、TOEICはリスニングとリーディングの試験であり、スピーキングが評価されていないからです。

「TOEIC® Speaking & Writing Test」という、スピーキングとライティングに焦点を当てた別の試験も存在しますが、まだそれほど一般的ではありません。通常求められるのは、リスニングとリーディングに特化した「TOEIC® Listening & Reading Test」のスコアです。

TOEICのスコアが高いからといって、必ずしも完璧に英会話ができるとは限りません。TOEICの高得点は英会話の学習において有利になることは確かですが、「TOEIC高得点=英会話ができる」と一概には言えません。

実際に私の出身校である関西外国語大学で英語がペラペラだけど、TOIECの点数は低い友達はたくさんいます。

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由②:TOEICで学ぶ英語は実践では使わない

「TOEICで学んだ英語は実践では活かせない」という意見は、短期の語学留学やワーキングホリデー経験者の中でよく聞かれます。

ただし、こういった人たちの意見は、日常会話的な目線でTOEICを考えたときに実践向きじゃないと判断しています。確かに日常会話で使う表現はあまり身に着けることができません。

例えば、英語圏の友達と話すときに”I don’t give a fxxk”(気にならないよ)というカジュアルな表現があります。TOEICではアカデミックな表現を好むため、”I don’t care” や”I’m not concerned”といった言い方をします。

TOEICは日常会話からビジネス英語まで幅広い範囲をカバーしています。初級者から中級者向けに基礎となる単語や文法を学ぶことができるため、TOEIC学習を通じて、経済や政治の内容もある程度理解できるようになります。

英語学習の意味あるない問題は、その人の価値観やライフスタイルによります。将来的に仕事で英語を使いたい人や海外での生活を考えている人にとっては、TOEIC学習は非常に有益であり意味があります。

一方で、旅行やパーティーで外国人と楽しく会話したいという目的には、TOEICを通して勉強するのは意味がないかもしれません。

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由③:テクニックがスコアを大きく左右する

高校受験や大学受験と同様に、TOEICも試験であり、高得点を獲得するための特定のテクニックが存在します。レベルによって異なりますが、問題解決のテクニックを習得するだけで、スコアが100点近く向上することもあります。

実際に、私もTOEIC対策として、時間配分や単語力を強化して、短期間(一か月から一か月半)で800点から900点に挙げた経験があります。

もちろん、基礎的な英語力がないとTOEICで高得点を取るのは難しいです。しかし、ある程度の実力があればテクニックで大幅に点数を上げることもできてしまいます。

ちなみに私の友達の帰国子女の友達は、まったく勉強せずにTOIECを受けていましたが、満点を取っていました(笑)これからわかるのは、テクニックも要因の1つですが、TOIECで高得点を取るには高い英語力が必要だということです。

TOEICの資格を取る目的

就職や転職

以下のリストは、実際に企業が新卒採用時の基準としてTOEICスコアを利用している例です。

TOEIC600点以上
ANA600点
日本IBM600点
TOEIC700点以上
ユニリーバ720点
武田薬品工業730点
TOEIC800点以上
楽天800点
野村ホールディングス860点

このリストは新卒者向けのものですが、転職者の場合、より高いスコアが求められる傾向があります。逆に、TOEIC700点以上のスコアを持っていると、海外進出を検討している企業からのスカウトが増える可能性もあります。

国内のいい会社に就職したい場合は、TOIECで高得点を取っておくとかなり大きなアドバンテージになります。

昇進や昇給

就職や転職後もTOEICスコアは有用です。

SIMPLE MARKETINGによると、2021年の世界の日系企業拠点数は約78000拠点にまで及ぶそうです。

引用:SIMPLE MARKETING

こういった日本企業の海外進出に合わせて、英語力の需要がどんどん上がってきています。

実際にトヨタ自動車株式会社では昇給の基準にTOEIC600点以上、主任になるにはTOEICの730点以上が必要だと言われています。

ほかにも本田や住友商事などの様々な企業でTOEICの基準点が決められています。会社内での昇進を考えている人にとっては、TOEICで高得点を取ることは意味があります。

英検の資格を取っても意味がない?

英検の資格を取っても意味がないと言われる理由

英検を取っても意味がないと言われる理由①:英会話ができるわけではない

英検2級や1級を持っていても、実際に英語を使う場面になると全く会話ができないという人は少なくありません。

試験と実際のコミュニケーションは大きく異なるため、こうした状況が生じるのです。

これが、「英検は意味がない」と言われる最大の理由です。

先ほど紹介したTOEICや後で紹介するTOEFLでも同じことが言えます。英検でたとえ準一級を取ったとしても英語をペラペラしゃべることができない人もいます。

引用:知恵袋

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由①:英検は大人になってからは重視されない

大学受験までは英検が非常に重要視されますが、大学生になると急にTOEICのスコアが重視されるようになります。

TOEICの問題は、実際のビジネスシーンを想定した実用的な英語です。

TOEICのスコアは就職活動においても大きな魅力となり、就職後には昇進や評価の基準にされる場合もあります。

大人になるとTOEICの重要性が増すため、最初からTOEICの対策を行っておくというのが、「英検は役に立たない」と言われる理由です。

TOEICの資格を取っても意味がないと言われる理由①:海外では英検はマイナー

日本で非常に一般的な英語資格である英検ですが、海外ではあまり知られていない資格です。

海外の教育機関では、主にTOEFLやIELTSなどの英語資格が利用され、海外留学を考える場合はTOEFLやIELTSのスコアが必要とされることが一般的です。

英検やTOEICは留学先の条件として認められることが少なく、結局はTOEFLやIELTSなどを再度受験する必要がある場合が多いです。

英検の資格を取る理由

子供の英語学習に最適

英検は子供たちの英語学習に非常に適しています。

各級には推奨目安があり、問題や長文の題材がその学年にふさわしい内容になっています。

英検の級推奨目安
5級中学初級程度
4級中学中級程度
3級中学卒業程度
準2級高校中級程度
2級高校卒業程度
準1級大学中級程度
1級大学上級程度
参照:英検

英検の題材は、日常的な場面や自然科学、身近な社会問題などが多く取り上げられており、学校で学ぶ内容にも関連があります。

それに対して、例えばTOEICは主にビジネスシーンの題材が多く、子供たちには馴染みの薄いテーマの文章を読む必要があります。

また、英検は級ごとに難易度が異なるため、子供たちの英語学習に最適です。一方で、TOEICやTOEFL、IELTSは全ての受験者が同じ試験を受けるため、英語初心者からエキスパートまで同じ問題を解くことになります。そのため、英語初心者には厳しい試験となるでしょう。

受験に役立つ

英検の所有は受験において明らかなアドバンテージとなります。

学校によって異なりますが、英検の所有者に加点を行う学校や、英検○級以上を有することで受験資格が得られる学校もあります。

受験時の英検の利用例:

  • ○級以上を有することで受験資格を得られる
  • ○級を有することで加点がある
  • ○級を有していれば英語の試験を免除
  • ○級以上を有することで英語の試験を満点として扱う

級が上がるほど有利です。誰でも取れる級を持っていてもあまり意味がありません。例えば、高校入試においては5級や4級を持っていてもあまり意味がありません。最低でも3級は必要です。準2級以上を有していると相当有利です。中学卒業時点で準2級以上を持っている生徒は少ないためです。

高校受験においては英検は特に重要で、3級以上は必ず取得しておくことが望ましいです。特に、私立高校の併願優遇制度がある都道府県では、絶対に3級以上を取得しておくべきです。3級以上の所有は受験戦略を大きく左右する可能性があります。

就職や転職

先ほど説明したように、大学生以降ではTOEICのスコアが重視される傾向がありますが、英検が全く無視されるわけではありません。

社会人になっても、英検の準1級以上を持っていると一定の評価を得られる場合があります。

私自身、英検の準1級を保持しており、転職活動の際には英語力の評価基準として活かされました。

「準1級を持っているならば、英語力に問題はありません。」と言われたり、「準1級では当社では厳しいです。」と言われたりすることがありました。日本での職場で働く際には、英検という資格は非常に便利です。

一生懸命努力して1級まで取得すれば、さらに活用の幅が広がるでしょう。

TOEFLの資格を取っても意味がない?

TOEFLの資格を取っても意味がないと言われる理由

TOEFLの資格を取っても意味がないと言われる理由①:英会話ができるわけではない

TOEFLの資格を取っても、英会話ができないと言われる理由は、試験がリーディング・リスニングを主に重視し、日常会話や実用的なコミュニケーション能力を評価しづらいためです。

また、スピーキング力の評価も「Independent task」と「Integrated task」の二つに限られており、実際の対話に必要なリアルタイムな英会話力を評価するのは難しいです。

そのため、「TOEFLのスコアが高い=英会話が得意」であるとは限りません。

TOEFLの資格を取っても意味がないと言われる理由①:国内一般企業の認知度が低い

TOEFL®の日本国内での知名度は、英検やTOEIC®と比べるとやや低いと言えます。

実際、日本人がTOEFL®を受験する主な目的の一つは、海外の大学受験や大学留学です。留学経験がない人にとっては、TOEFL®に馴染みがないため、面接官がスコアを見ても「ナニコレ状況」になることもあります。

また、これまでに留学経験がないのに、TOEFLの資格を持っている就職希望者を面接するときに、面接官からすると「これから留学するつもりなんじゃないか?」という感じることもあるそうです。

さらに、TOEFL®は受験料が他のテストよりも高額であり、難易度が高く独特のテスト形式を取るため、自分の実力を十分に発揮できないと感じるケースも少なくありません。

これらの理由から、就職活動の際には意図的にTOEFL®のスコアを記載しないと選ぶ人もいます。

TOEFLの資格を取っても意味がないと言われる理由①:テクニックが点数を大きく左右する

TOEFLの資格を取っても意味がないと言われる理由の一つは、テクニックが点数を大きく左右することです。これはほかの英語の資格にも共通していることです。

TOEFLでは特定のテクニックや戦略を使うことで、得点を向上させることが可能です。例えば、リーディングセクションでは瞬時に大事なところだけを見つけるスキルや、スピーキングセクションではあるテンプレートを叩き込んでおくなどの方法があります。

そのため、テスト対策をしっかり行うことで、実際の英語力よりも高いスコアを獲得することができる場合があります。TOEFLのスコアだけで英語力を正確に評価するのは難しいとされています。

TOEFLの資格を取る理由

TOEICよりも世界的に知名度が高い

日本ではTOEFLよりもTOEICの知名度が高いですが、世界的には逆の傾向があります。

TOEFLは世界100か国以上で実施されており、これまでに3,500万人以上が受験しています。そのため、TOEFLスコアが世界標準と言っても過言ではありません。

アジアを中心に実施されるTOEICよりも、世界的にはTOEFLの知名度がずっと高いです。将来海外で働くチャンスが現れた場合、TOEFLスコアが評価される可能性は十分にあります。

留学だけでなく移住時のビザ申請にも使える

TOEFLスコアは留学だけでなく、移住ビザの申請にも利用できる場合があります。

例えば、人気の移住先であるオーストラリアでは、TOEFL iBTのスコアを英語力の証明として受け付けています。

一方で、TOEICスコアは受け付けられない場合があります。その理由は、TOEICが4技能を測定していないことや、世界水準のテストではないことが挙げられます。

このように、移住先によっては、ビザ申請の際に高い英語力を証明するために様々なテストが必要とされる場合があります。

逆に考えれば、TOEFLで高得点を獲得することで、海外大学への入学や移住の選択肢を広げることができます。海外での生活を目指す場合は、早めにTOEFL対策を始めることがおすすめです。

国内外資系企業に応募するケース海外で就職するケース

英語圏の外資系企業では、コミュニケーション能力が重視されるため、TOEFL®の評価が高いです。TOEFL®はTOEIC®に比べ、アカデミックで専門的な英語がテストされるため、ビジネスシーンでのコミュニケーションスキルを判断する際に有用です。

TOEFL®はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの分野を網羅するため、ビジネス上で必要なコミュニケーションスキルの判断基準として利用されやすいです。

また、TOEFL®は英検やTOEIC®よりも難易度が高く、外資系企業はその高い難易度とスコアの基準を理解しています。そのため、国内の外資系企業ではTOEFL®のスコアが評価されるケースが多いです。

英語圏ではTOEFL®の方が一般的に受け入れられており、留学先や移住先の基準としてもよく利用されています。世界中で3千500万人以上がTOEFL®を受験しており、その認知度は非常に高いです。

TOEFL®は大学のレベルによって基準が明確に定められているため、企業にとっても適切な評価基準となります。また、マーク式でないテスト形式も高く評価されています。海外での就職を考えている方には、TOEFL®の受験を強くお勧めします。

IELTSの資格を取っても意味がない?

IELTSの資格を取っても意味がないと言われる理由

IELTSの資格を取っても意味がないと言われる理由①:英会話ができるわけではない

IELTS(International English Language Testing System)の資格を取っても意味がないと言われる理由の一つは、試験の特性により、実際の英会話能力とは必ずしも一致しない場合があることです。

IELTSは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのセクションで構成されています。これにより、リスニングやリーディングの能力を測定することはできても、実際のコミュニケーション能力や会話能力までを網羅的に評価するのは難しいです。

したがって、IELTSの高得点を持っているとしても、実際の会話場面でのコミュニケーション能力が高いとは限りません。例えば、リーディングやライティングのスキルが優れているだけで、実際の会話に不慣れな場合も考えられます。

そのため、IELTSの資格を持っているからと言って、自動的に実践的な英会話ができるとは限りません。試験の特性を理解し、実際のコミュニケーション能力を向上させるためには、試験対策だけでなく、実際の会話練習やコミュニケーションの場での経験が必要です。

IELTSの資格を取っても意味がないと言われる理由①:国内一般企業の認知度が低い

IELTS(International English Language Testing System)の資格が国内一般企業での認知度が低い主な理由は、以下の点が挙げられます。

まず、何度も言っていますが、日本国内ではTOEIC(Test of English for International Communication)の認知度が非常に高いです。

一方、IELTSは主に海外の大学や教育機関によって英語力の評価に利用されることが一般的です。そのため、国内企業においては、IELTSの資格が採用基準の一つとして浸透していない現状があります。

IELTSの資格を取っても意味がないと言われる理由①:テクニックが点数を大きく左右する

IELTS(International English Language Testing System)の資格が意味がないとされる理由の一つは、テストの点数がテクニックに大きく左右されることです。

これもTOEFLなどと同様です。

例えば、リーディングセクションでは文章の理解力やスピードが求められます。効果的なスキミングやスキャニングのテクニックを持っているかどうかが、点数に大きく影響します。同様に、ライティングセクションでは論理的な構成や正確な文法が重視されます。

IELTSの資格を取る理由

移民(永住権)の申請をする

カナダでは、具体的な職種によっては(例えばシェフや美容師など)、IELTSのスコアが5.0~6.0程度で移民(永住権の取得)が可能です。しかし、事務職などのオフィスワークでは、7.0~8.0が要求される場合もよくあります。

このような要件はカナダに限らず、オーストラリアやニュージーランドなどの移民先でも同様の傾向が見られます。

ただし、移民の要件は常に変動しており、個々人の状況によっても異なるため、移民コンサルタントや弁護士に相談することが重要です。

留学をする

留学する際、英語圏の大学やカレッジでは一般的にIELTSのスコアが必要です。

IELTSは主にイギリスで利用されていますが、最近ではカナダやアメリカなどの北米地域でも一般的に使われるようになっています。TOEFLと同じくらい一般的であると言えるでしょう。

大学の学部においては、6.0~6.5程度が一般的です。カレッジの場合は5.5程度、大学院に進む場合は6.5~7.0程度のスコアが求められることが多いようです。

ただし、機関や学部・コースによって要件は細かく異なるため、必ず募集要項などを確認し、分からないことはエージェントさんなどに相談しましょう。

正直、英語の資格は本質的には意味ない

私は英語の最大の魅力は、視野が圧倒的に広がることだと思っています。世界中にたくさん友達ができることやたくさんの情報に触れられることが英語を学ぶメリットだと思います。

海外の友達を作るには、英会話力は間違いなく必要になるスキルです。

翻訳機を介して会話をしても、本当の関係を築くことはできません。海外にはすごい人がたくさんいます。そういった人と友達になることで私の世界は広がりました。

ただし、英語を使った仕事に就きたい場合や、会社内で昇進したい、留学や移住を考えている場合は、それぞれのケースに合わせて英語の資格を取る意味があります!

英語の資格は意味ない?という疑問について書いたこの記事についてわからないことや、気になることがあればぜひ下のコメント欄から聞いてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高校3年生の受験期から英語を猛勉強し、一年で英語がペラペラに!
日本に居ながら英語を話せるようになる方法を教えています。

TOEIC:800点

コメント

コメントする

目次